皆さんは、自分がやると決めたことを行動に移して、更に継続することはできていますか?
「知覚動考(と も か く う ご こ う)」の記事で紹介したとおり、まずは行動に移すことが大事だと思います。行動に移した方の次の大きな障壁が、「行動を継続すること」だと考えています。
なぜ、継続することが難しいのだろうか?
「3日坊主」という言葉があるとおり、人は継続することが苦手な生き物です。ハーバード大学のリチャード・ゼックハウザー氏が提唱した「現状維持バイアス」が原因の一つにあります。太古の昔では、新しい土地に行くなど何か新しいことにチャレンジすることは、死ぬリスクを高める行動でした。そのため、自分や家族が生存するため、過去「死ななかった成功体験(記憶)」の範囲で行動するよう脳が判断するようになりました。これが「現状維持バイアス」であり、現代人の脳にも刻み込まれています。行動を継続することは、新しい習慣を作り出すことなので、無意識下で脳が必死で止めている状態にあります。皆さんの意思・やる気などは全く関係なくこのような脳の仕組みが原因で「三日坊主」などの言葉が生まれるぐらい、継続が難しいものになっています。
現代の日本においては、 何か新しいことにチャレンジすること で死ぬリスクは基本ありません。逆に行動しないことは、社会的弱者になったり、幸福感を阻害してしまうリスクが高まると考えます。
どうしたら継続することができるのだろうか?
有効な方法として次の2つを紹介します。
- 脳が止める前に動き出す
- 失敗の記憶を成功の記憶に書き換える
脳が止める前に動き出す とは?
次の記事で紹介させていただいた「The 5 Second Rule」をうまく利用することです。何か行動を移す際、5秒以上時間がかかると脳が行動を止めるため考え出す仕組みになっています。そのため、必ず5秒以内に行動よう意識することで、行動が継続しやすくなります。
失敗の記憶を成功の記憶に書き換える とは?
「死ななかった成功体験(記憶)」の範囲で行動するよう脳が判断する と記載しましたが、その仕組を利用することです。行動を開始した時や継続した時に大げさに自分を褒めてあげて、成功体験として脳に刷り込むことを意識してください。小さなことでも良いので「自分よくやった!」「今日も頑張ったね!」「よくチャレンジしたね、えらい!」など心の中で思っても良いですし、紙に書いても効果があると思います。
また、仮に行動が継続できなかったときには、リカバリー回数を数えることを意識してください。
他の記事で紹介しているとおり、私はゼロ秒思考を実践して毎日10枚メモを書いています。現在、1ヶ月以上継続できていますが、毎日欠かさず10枚書いているかというと、実はできていません。2~3枚で終わることもありますし、全く書けなかった日もあります。そのような日は、翌日以降で時間が確保できるときに持ち越して、1日に20~30枚まとめて書くようにしています。
最初、1日10枚書けなかった日があったら自己嫌悪していましたが、Daigoさんの動画を拝見した後は考え方を次のように替えました。
「1日10枚書けなくても全然問題ないよ、自分はよく頑張っている!」「うまくいかなかった日があっても、よく続けているね、えらい!」「再度立ち上がってチャレンジしたね、リカバリー回数XX回目!、不屈の精神すごい!」
つまり、失敗を悔やむのではなく、再度立ち上がって継続できている自分に目を向けてあげることです。また、立ち上がった回数をリカバリー回数としてカウントして、自信の積み上げに利用することです。順調に継続している場合も、途中で駄目になりそうな場合にも、自分を励まし自己肯定してあげることで、継続力が強くなると考えます。
ポジティブな言葉を自分に投げかけて自己肯定することは、アファメーションと呼ばれています。人は基本的にネガティブなことを考えがちです。そのため、人の潜在意識はネガティブワードで埋め尽くされています。何か行動に移そうとした場合、潜在意識の情報を元に判断しており、ネガティブワードが多いとネガティブな判断をしてしまいます。
自己肯定を繰り返すことで、潜在意識をポジティブワードに書き換えることができます。結果、ポジティブな判断を行うことができ行動を継続することが可能になります。是非、日々の生活に取り入れてみてください。
本記事が少しでもあなたのお役に立てると嬉しいです。
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